近衛家の長い歴史の中で、平安時代中期から伝わる古文書、古記録、古典籍類をはじめ、書画、文房等二十万点に及ぶものが保存継承されてきたことは奇跡に近いと言わざるを得ない。このたび、この五摂家筆頭、最高の家柄である近衛家に伝えられた膨大な数の宝の中から選び出され、一冊の本に纏められるということ自体、まことに贅沢なものといわなければならない。
～抜粋～